経済的自立を目指す人

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経済的自立を目指す人

資産を増やすためのアレコレ

米国株に25年間投資した場合の結果を検証してみる

最近「S&P500に長期投資すれば億万長者」のような記事をいくつか拝見しましたが、実際のところどうなのかを確認してみました。

計算の条件

20世紀にはS&P500に連動するETFがなかったのでデータが存在しません。代わりに以下のような条件で計算します。

  1. S&P500(SPX)そのものの価格で購入できたと仮定し、配当もSPX全体の配当率で計算する
  2. 各年の最終営業日にその年の利率の配当を受け取れ、その日の為替レートで円換算して課税する
  3. 税率は20.315%とする
  4. 配当の税率を20.315%にするためには確定申告を行って外国税額控除を受ける必要があるが、確定申告実施での収入増による保険料の増加は考慮しない
  5. 課税後に残ったキャッシュ+前年からの持ち越し分で株を購入するが、SPXの価格に満たない分は翌年に持ち越す
  6. 期間は1991年から2016年までとする
  7. 初期費用は1000万円とする

データの入手

SPXの価格および配当のヒストリカルデータ

こちらから入手しました。

S&P Earnings History

SPXのチャートはこんな感じです。 f:id:tkhrmz:20170405001530j:plain ITバブルの後遺症やリーマンショックの時にも動じずに淡々と投資し続けられる握力が必要とされます。

為替レートのヒストリカルデータ

こちらから入手しました。

www.ofx.com

結果

f:id:tkhrmz:20170405001610j:plain

グラフは円建ての資産推移ですが、2016年12月最終日時点での最終的な含み益は

583,029.91 USD
63,436,144 JPY

になりました。およそ7.67%で複利運用したのと同じ利率であり、昨今の投資環境を鑑みると類い稀なパフォーマンスだと思います。

ただし、上記は含み益なので確定させると20.315%の税金がかかります。仮に全額売却して現金化したとすると、手元には

50,549,091 JPY

が残ります。残念ながら億万長者にはなれませんでしたが、結果的には日経225に投資するよりは遥かに有利な金融商品だといえます。ちなみに日経225のチャートは以下のような感じです。同じ期間投資していたらほぼ配当分くらいしか儲からないため資金を入れるタイミングが重要になってしまい、トレーダー的な資質が求めらます。

f:id:tkhrmz:20170405002918p:plain

まとめ

トランプ政権の先行きの不透明感はありますが、やはり世界中から一流の人材が流入してくるアメリカはインデックスの投資先としては適切なのではないかと思います。少なくともインデックスに投資をするのであれば国全体としては人口が減り高齢化も加速して衰退して行く一方の日本での、採用基準がよくわからない日経225よりはよほどマシなのではないかと思います。*1

*1:私は日本株ひふみ投信で運用しているためポジショントークです